駅前→中庭。〜噴水の光 ・ 心に染みる水〜
2002年7月11日本日、おばあ様から郵便物が届きました。
おばあ様…ずっと一緒に住んできたから…
初めて別れなくてはならなくなって、
私はとても寂しかった。
けれど、これは仕方のないことだから…
おばあ様のオススメのこの学校。
やはりとてもよい所ですよ。
そう、おばあ様の顔見てお話したい…
けれど、それをするまではあともう少し…
夏に帰って、おばあ様にお話しましょう。
私の、大切なあの方に…。
私が忠誠を誓った親愛なる方に。
そして私の…たった一人の肉親に。
過去を振り返らないことにしました。
それは自分を貶める事になりかねないと思ったから…
でも本当は、ただ怖いだけ…
怖くて、嫌で堪らないだけ…。
だから…それで前に進めないのなら、時間をかけてやるしかないのだけれど…
でもせめて、今だけは許して…どうか。
おばあ様の直筆の手紙が同封されていて…
其処にはとても心配だとかかれていました。
悪い人について行きはしないかとか…
けれど、とても優しさが溢れていて…
手紙を読み終わるまでには泣いてしまいました。
とても嬉しかったです。
まだ私は一人きりじゃないって…
心を支えてくれる方が、いらっしゃるって。
その手紙の最後には、服を数着送りますと書いてありました。
けれど、その服を、夜に一人で着て出歩かない事。
とありましたけれど…一体何のためになのでしょう?
私にはそれがわからなくて…
その中の一着を着て、たまにはと思って駅前へと向かいました。
視界に入ったファーストフード店へと入り、アイスティーを注文した所まではよかったのですが…
受け取ってからカウンターを離れる際に、
なんだか周囲に方々の視線が私に集まっているらしく…
ただ、何故なのかがわかりませんでしたから…
一番近い方にお聞きし様と思い尋ねました。
すると…奥の方から私の名前が呼ばれました…
そしてそちらのほうを見遣ると…
中戸さんがいらっしゃいました。
私は招かれるままにそちらへと歩を進め、あの方の向かい側の席に座りました。
いくつか質問されましたが、何故皆様があのような視線を向けてこられるのか…ご存知のようです。
私はわからないのに…
そして、おばあ様が最後にかかれたように、一人で夜間このような格好をして出歩かない事。
それと、人気のない所には極力行かない。という事を仰せられました。
何故、こうも揃って同じ事を仰られるのでしょうか…?
私にはよくわかりません。この服が意味することさえ…
【ご主人様】…私はいつからか慕う殿方に対してそうお呼びしたかったのかもしれません…
あの方から【ご主人様】と読んでみろと仰せになられた際に、少し恥ずかしかったですが、でも同時にとても嬉しかったです。
心に言葉が染みとおるというのか…そんな感じがしました。
それがとても愛しく感じられました。
私は思いました。この方についていくと。
それこそ野この方が…いえ、ご主人様が私に飽きたり、お嫌いになられたのであれば仕方ありませんが、そうではない限り、私はご主人様のお傍におりますと…心に誓いました。
とても喜んでいただけたようで…。嬉しかったです。
それからそこを離れ、中庭へと参りました。
そちらには、彩さんと(柚月さん)(砂影さん)がいらっしゃいました。
ご主人様はすぐに砂影さんとお話に行かれ、彩さんも間もなくしてお勉強へと戻られて…柚月さんとお話しました。
夜空がお好きでいらっしゃるとの事、私も空は好きです。空に限らず、自然のまま、その素顔を見せてくださる所が…
柚月さんも仰るとおり、私も昼よりは夜のほうが好きです。
昼の喧騒を忘れ、静かであるから。
彼女のおうちの近くには、川があるそうで…
私は水辺が好きですので、少し羨ましかったりしましたが。
おばあ様のお家のすぐ裏は森になっておりましたので…夜はよく一人で森林浴をしたものでした。
ふと、そんな子をと思い出して懐かしくなりました。
それから柚月さんがお帰りになられ、砂影さんも…
ご主人様と二人きりになると噴水の所へと行きました。
私は噴水の淵に上がって水飛沫を受けました。
水飛沫は肌だけではなく服も濡らしていって…
靴を脱いで噴水の中へと入って…スカートを摘み上げて水を受けて…とても嬉しかった。
ありがとうございます。ご主人様。
夏の暑さが吹き飛ぶように…私の心の闇も晴れていきました。
噴水の水が月光に白く輝き、その水を受けることがとても嬉しかった。
その水が身体を伝って心に染み透るのがとても心地よくて…
心の底から素直に微笑む事が出来ました。
水は好き…水辺も…
水は包み込んでくれるから…
水は洗い流してくれるから…
受け止める水が、そしてご主人様から与えられる言葉の一つ一つがとても嬉しかった…
プールへいくお約束を致しました。
ご主人様とご一緒できるのは大変光栄なのですが、プールは苦手です。
大勢の方々の前で肌を晒すのはとても苦手。
泳げないって訳ではないけれど…
大勢の人の前で肌を晒すのはどうにも好きになれなくて…そして凄く恥ずかしい。
でも、その時までに覚悟をしておかなければなりませんね…
降り注ぐ水は、私の心の闇を洗い流してくれる。
後に残るは空にかかった七色の虹。
ご主人様はふと何かを思い出されたように呟かれました。
いずれ、私もご主人様の御許から離れていくのではないかと…
その時は悲しいだろうって…
離れたかったら離れてもよいと仰せになられました。
けれど私はそんな事をしません。
私はそういう事が嫌だから…真似はしたくない。
出来るのなら、この胸のうちを晒してお伝えしたかった。
焼き鏝でも血判状でも、お好きなようにして頂いても良い程、心からそう誓えます。
そういわれて涙が溢れた。
ご主人様と…なぜか両親が重なったような気がした。
その時、私はご主人様の横に両親を見ていたのかもしれません…
あの時の事、まだ覚えています。
忘れられない事、たくさんあります。
私自身を苦しめて未だその傷癒えずに。
心に傷跡残して…
雑念、振り払ってご主人様だけを見上げました。
悲しそうな、そして淋しそうな…
そんな表情をさせているなんて心苦しかった。
私はいつでもご主人様に笑っていて欲しいのに…
私はずっとお傍に居ますと誓いを立てました。
あの方が私に飽きられない限り、ずっと…
それは半永久的なものでしょう…
まもなくして笑顔を取り戻された時には、安心しました。
心の底から…
私は今日改めて心の傷の深さを知りました。
これは私が悩むもの…だから表に、人前に出してはなりません。
そう心に固く誓いました。
そして、本日の事を反省するとともに、
明日へと光を繋げようと思います。
おばあ様…ずっと一緒に住んできたから…
初めて別れなくてはならなくなって、
私はとても寂しかった。
けれど、これは仕方のないことだから…
おばあ様のオススメのこの学校。
やはりとてもよい所ですよ。
そう、おばあ様の顔見てお話したい…
けれど、それをするまではあともう少し…
夏に帰って、おばあ様にお話しましょう。
私の、大切なあの方に…。
私が忠誠を誓った親愛なる方に。
そして私の…たった一人の肉親に。
過去を振り返らないことにしました。
それは自分を貶める事になりかねないと思ったから…
でも本当は、ただ怖いだけ…
怖くて、嫌で堪らないだけ…。
だから…それで前に進めないのなら、時間をかけてやるしかないのだけれど…
でもせめて、今だけは許して…どうか。
おばあ様の直筆の手紙が同封されていて…
其処にはとても心配だとかかれていました。
悪い人について行きはしないかとか…
けれど、とても優しさが溢れていて…
手紙を読み終わるまでには泣いてしまいました。
とても嬉しかったです。
まだ私は一人きりじゃないって…
心を支えてくれる方が、いらっしゃるって。
その手紙の最後には、服を数着送りますと書いてありました。
けれど、その服を、夜に一人で着て出歩かない事。
とありましたけれど…一体何のためになのでしょう?
私にはそれがわからなくて…
その中の一着を着て、たまにはと思って駅前へと向かいました。
視界に入ったファーストフード店へと入り、アイスティーを注文した所まではよかったのですが…
受け取ってからカウンターを離れる際に、
なんだか周囲に方々の視線が私に集まっているらしく…
ただ、何故なのかがわかりませんでしたから…
一番近い方にお聞きし様と思い尋ねました。
すると…奥の方から私の名前が呼ばれました…
そしてそちらのほうを見遣ると…
中戸さんがいらっしゃいました。
私は招かれるままにそちらへと歩を進め、あの方の向かい側の席に座りました。
いくつか質問されましたが、何故皆様があのような視線を向けてこられるのか…ご存知のようです。
私はわからないのに…
そして、おばあ様が最後にかかれたように、一人で夜間このような格好をして出歩かない事。
それと、人気のない所には極力行かない。という事を仰せられました。
何故、こうも揃って同じ事を仰られるのでしょうか…?
私にはよくわかりません。この服が意味することさえ…
【ご主人様】…私はいつからか慕う殿方に対してそうお呼びしたかったのかもしれません…
あの方から【ご主人様】と読んでみろと仰せになられた際に、少し恥ずかしかったですが、でも同時にとても嬉しかったです。
心に言葉が染みとおるというのか…そんな感じがしました。
それがとても愛しく感じられました。
私は思いました。この方についていくと。
それこそ野この方が…いえ、ご主人様が私に飽きたり、お嫌いになられたのであれば仕方ありませんが、そうではない限り、私はご主人様のお傍におりますと…心に誓いました。
とても喜んでいただけたようで…。嬉しかったです。
それからそこを離れ、中庭へと参りました。
そちらには、彩さんと(柚月さん)(砂影さん)がいらっしゃいました。
ご主人様はすぐに砂影さんとお話に行かれ、彩さんも間もなくしてお勉強へと戻られて…柚月さんとお話しました。
夜空がお好きでいらっしゃるとの事、私も空は好きです。空に限らず、自然のまま、その素顔を見せてくださる所が…
柚月さんも仰るとおり、私も昼よりは夜のほうが好きです。
昼の喧騒を忘れ、静かであるから。
彼女のおうちの近くには、川があるそうで…
私は水辺が好きですので、少し羨ましかったりしましたが。
おばあ様のお家のすぐ裏は森になっておりましたので…夜はよく一人で森林浴をしたものでした。
ふと、そんな子をと思い出して懐かしくなりました。
それから柚月さんがお帰りになられ、砂影さんも…
ご主人様と二人きりになると噴水の所へと行きました。
私は噴水の淵に上がって水飛沫を受けました。
水飛沫は肌だけではなく服も濡らしていって…
靴を脱いで噴水の中へと入って…スカートを摘み上げて水を受けて…とても嬉しかった。
ありがとうございます。ご主人様。
夏の暑さが吹き飛ぶように…私の心の闇も晴れていきました。
噴水の水が月光に白く輝き、その水を受けることがとても嬉しかった。
その水が身体を伝って心に染み透るのがとても心地よくて…
心の底から素直に微笑む事が出来ました。
水は好き…水辺も…
水は包み込んでくれるから…
水は洗い流してくれるから…
受け止める水が、そしてご主人様から与えられる言葉の一つ一つがとても嬉しかった…
プールへいくお約束を致しました。
ご主人様とご一緒できるのは大変光栄なのですが、プールは苦手です。
大勢の方々の前で肌を晒すのはとても苦手。
泳げないって訳ではないけれど…
大勢の人の前で肌を晒すのはどうにも好きになれなくて…そして凄く恥ずかしい。
でも、その時までに覚悟をしておかなければなりませんね…
降り注ぐ水は、私の心の闇を洗い流してくれる。
後に残るは空にかかった七色の虹。
ご主人様はふと何かを思い出されたように呟かれました。
いずれ、私もご主人様の御許から離れていくのではないかと…
その時は悲しいだろうって…
離れたかったら離れてもよいと仰せになられました。
けれど私はそんな事をしません。
私はそういう事が嫌だから…真似はしたくない。
出来るのなら、この胸のうちを晒してお伝えしたかった。
焼き鏝でも血判状でも、お好きなようにして頂いても良い程、心からそう誓えます。
そういわれて涙が溢れた。
ご主人様と…なぜか両親が重なったような気がした。
その時、私はご主人様の横に両親を見ていたのかもしれません…
あの時の事、まだ覚えています。
忘れられない事、たくさんあります。
私自身を苦しめて未だその傷癒えずに。
心に傷跡残して…
雑念、振り払ってご主人様だけを見上げました。
悲しそうな、そして淋しそうな…
そんな表情をさせているなんて心苦しかった。
私はいつでもご主人様に笑っていて欲しいのに…
私はずっとお傍に居ますと誓いを立てました。
あの方が私に飽きられない限り、ずっと…
それは半永久的なものでしょう…
まもなくして笑顔を取り戻された時には、安心しました。
心の底から…
私は今日改めて心の傷の深さを知りました。
これは私が悩むもの…だから表に、人前に出してはなりません。
そう心に固く誓いました。
そして、本日の事を反省するとともに、
明日へと光を繋げようと思います。
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